Disaster Risk Transfer & Insurance

03/14(土) 13:00-14:30 Hagi Hall

「保険会社が災害リスク削減に果たしうる役割」という新しいテーマ。保険会社には災害保険(例:日本の地震保険)という商品によって被災者のリスクを軽減することができる。それ以外にも保険会社には、リスク調査、リスク評価(価格化)、リスク管理などのノウハウの蓄積がもともとあり、これらのノウハウを災害リスクの削減にも活用できる可能性がある。しかし、兵庫行動枠組み(HFA)2のドラフトでは、保険セクターが災害リスク削減に果たす役割については明確に定義がなされていない。保険会社のDRRへの貢献をさらに効果的にするためにも、公共セクターとビジネスセクターの更なる連携(PPP)が必要である。フロアーのNGOから出た質問は、災害に対して最も脆弱な貧困層の保険へのアクセスをどのように向上させることができるか、そのことに保険会社はどこまでコミットできるかを問うものであった。この点については、保険会社のみの努力で解決することは難しい。たとえばバングラデシュのグラミン銀行のように、マイクロクレジット提供団体と連携し、貧困層の収入を向上させると同時にリスク削減のための手だても講じるといったプログラムが求められるのではないだろうか。グラミン銀行では、女性メンバーが融資を受けて家畜を購入する際に同時に家畜保険への加入を勧めている事例があり、こうした取り組みを災害リスク削減にも応用していくことによって、貧困層の保険へのアクセスも向上するのではないだろうか。

報告者:定松栄一(国際協力NGOセンター)